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代表あいさつ

誰もが笑って暮らせる社会を創る

私はこれまで福祉の現場経験と経営コンサルティングを通じて様々な課題を感じて参りました。例えば、あるシングルマザーの家庭では認知症の母の介護、引きこもりの障がい児、保育園を必要とする子どもを抱え、いくら働いても経済的に苦しい問題が存在していました。それらの課題に支援を行っても、複合する問題に対して根本的な解決に導くことは困難であることを痛感して参りました。

社会問題では複雑に複合している現実に直面しました。残念ながら、今でも多くの社会問題が山積しております。罪のない子どもが虐待を受ける日々、貧困世帯、障がい者が障害と感じる社会、食べる物がなく困っている方々…。今この瞬間も、誰かが救いを求めています。これらの課題解決に取り組むことは、現状を知った私達の責務であるとも考えています。
だからこそ、私達はコンサルタントとしても、実際の福祉事業を営む者としても、どちらもやっていくことを選びました。
まだ充実しているとは言えないこの国の支援の在り方を考えた時、自社と他社様の福祉事業の支援を通じて、必要とする人に有利な社会資源を提供したいと考えたからです。

おかげさまで会社設立から、500件以上の経営支援のご依頼を頂戴いたしております。

弊社の屋号「インクルージョン」に込められた想いは「枠を設けず誰も排除されない優しい社会」を実現していくことです。これからも私達は、誰一人排除されない、あらゆる社会課題に対して包括的に支援が出来る企業でありたいと強く願います。

おじいちゃんも、おばあちゃも、子どもも、障がいのある人も、ない人も、社員もその家族もその友達も。私達が掲げるミッションは「誰もが笑って暮らせる社会」を、皆様とともに創造していくことです。

代表取締役 / 社会福祉士 / 介護支援専門員
藤田 直

Naoki Fujita

藤田 直

出版・執筆活動

「ストーリーで学ぶ」 介護事業共感マーケテイング

これから介護事業や福祉事業を立ち上げる方や
より良い事業経営・運営を追求したい方、
経営不振に陥っている“想い”を持った事業者が、
もっとこの業界で活躍でき、
そして利用者がより多くのサービスを選べる社会に
変わるよう……。
そんな想いをのせた一冊です。

「福祉事業を安定に導く」利用者と人材の集め方

世の中には福祉事業所を開業する手引きの本はあります。しかし、実際に開業した後のある1人の経営者がピンチに直面した際のリアルな話や”在り方”が綴られている本はありません。利用者と人材の獲得をテーマに、インクルージョン創業10年の軌跡と累計500件の経営コンサルティングの実績をまとめた渾身の一冊です。

藤田 直の起業ストーリー

▼藤田
福祉・介護業界に飛び込んだのは、27歳の時でした。
当時、介護保険制度が始まってまもない頃で、社会福祉士という仕事があることを知ったんです。「人の相談にのることが、お仕事になる??すごいな!」って思って。

ある老人ホームの職員として採用してもらったんですけど、初日から道に迷って遅刻しました。(笑)

職場では、ご飯を食べさせては寝かせて、ご飯を食べさせては寝かせてっていうのを繰り返してて、オムツを変えたりしてたんですけど、「俺はもっと相談に乗って、生活をもっと良くしてあげたいねん」って思ってたんですよね。

「相談員にはすぐなれない」って言われるんですけど、上司や職場の仲間と深いコミュニケーションをとることを大切にしていると、比較的早く相談員になれたんです。

Q:今、社長の藤田さんにもそういう時代があったんですね。

▼藤田
はい、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)っていうんですけど、少しでもその人らしく、人間らしい生活ができるように、職場以外の社会資源を繋いでいくのが相談員の仕事なんですけど、その仕事がすごく自分にハマったんですよ。生まれて初めて自分の仕事に納得がいったんです。

やりがいがありました。
「やっと、一生やっていきたい」と思える仕事に出会えました。

退屈している利用者さんへのアプローチとして外出イベントや地域の子どもたちとの交流イベントなどを企画することによって、大きな反響をいただきました。

Q:当時の施設としては、どういうサポートが必要だったんですか?

▼藤田
QOLの向上です。
もちろん、生きていくことに必要な食べる、寝る、清潔を保持するなどは老人ホームとして必要なサービスではあります。

しかしながら、人が生きていく中で大切なことは、笑ったり、人と出会ったり、楽しかったり、そんなことが必要なことだと思うんです。

日々の業務は、必要最低限のことをしていましたが、利用者さんが求めていることは、笑ったり、人と出会ったり、楽しかったりっていうことだから、ぼくはQOLの向上に注力しました。

地域交流が必要だと言われているけど、なかなか外出できていない利用者さんも多かったんですね。生きることはできていても、充実した毎日をおくれていないことはとても大きな課題だと感じて、楽しめることを提案して実現していきました。

Q:そんな藤田社長の、大事にしている価値観って何ですか?

▼藤田
「社会的に力が弱い人がバカを見る世界が許せない」ですね。

Q:何かそういうふうに思うようになった出来事があったんですか?

▼藤田
小さい頃からの記憶から考えてみると・・・5歳の頃からだったかな・・・。

父からよく、「直!人はなんで生まれてきたと思う?生まれた意味は、とらえ方で変わるんやぞ!」ってしょっちゅう言ってきて、、、その後、ススッとパチンコに行ってる父でした。(笑)

そんな父ですが、生きていく上での「問い」を投げかけ続けてくれたのは大きかったですね。

Q:小さい頃から生きる意味とか考える習慣があったんですね。「社会的に力が弱い人がバカを見る世界が許せない」って例えばどういうことですか?

▼藤田
小学生の時に、あるクラスメイトが「臭い」ってイジメられてたんですよ。
でも、その子は親から育児放棄されててね、その子は悪くないじゃないですか?

その頃、ぼくは体型もヒョロヒョロやったし、ケンカも弱かったけど、その子をかばって「何でそんなことすんねん?誰も得せぇへんやん」って言ったらぼくもイジメられたんですけど、だんだん仲間が増えていったんですよ。

そしたらイジメる側が立場が悪くなって、イジメは終わったんです。

立場が悪くなったイジメっ子が、少しずつ変わっていって・・・イジメられてた子と、イジメてた子とぼくで遊ぶようになっていくのが嬉しかったですね。ぼく抜きでも2人が遊ぶくらいになったし。

「意地になってやってたらええ事あるんやな」って思ったし、今にも通じてる経験ですね。

Q:他に意地になってできた成功体験ってありますか?

▼藤田
一人だけで何かを続けるっていうのが苦手だったんですよ。

勉強もスポーツも、ギターも習い事も全部途中で投げて何をやっても続かなかったんですけど、自分の中の大きな成功体験としては、、、高校の文化祭ですね。

文化祭といえば、バンドの演奏ってあるじゃないですか?

高校に入って、バンドを始めて、ギター・ボーカルをしてたんですけど、先生から「うちの学校の文化祭ではロックバンドは出さない、風紀が乱れるから」って言われたんですよね。

「なんでやねん!」って思って、このルール変えたいって思ったので生徒会長に立候補して、仲間を増やしました。

「みんなで変えていこう!」って動いてやってたら、文化祭でロックバンドの演奏ができるようになったんですよ。周りを巻き込んで変えていくことは、諦めなかったんですね。

「みんなの話をしっかり聞いて、反対や賛成の人、1人1人の考えと向き合って、自分の想いを伝え続けることが出来たら物事やルールは変えられる」と思えた経験ですね。
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